徒然畑

徒然なるままに。

SIerのSEがWeb制作会社のフロントエンドエンジニアへの転職を決めるまで

どうもです。今日もとり天が美味しいです。

この記事は転職アドベントカレンダー14日目の記事としてお送りします。

adventar.org


10月末から転職活動をしていた私が、この先ここで頑張ろうと思える会社に出会うことができ、今週内定受諾しました。
転職活動は終了ということで自分のこれまでの振り返りの意味も込めて転職レポを書こうと思います。

私について

SIer企業でSEを3年ちょっとやってきた人間です。
業務用Webアプリケーションの開発に2年ほど携わり、今は開発を担当したアプリケーションの運用担当としてお問い合わせ対応とか小規模改修対応とか工数見積もりとかをやってきました。
現在のメイン言語はJava、ほかにはC#とかを扱ってました。
現場のシステムの都合で今年からCとかシェルとかも見たり触ったりしだしましたが、一向にデレる気配を見せないままお別れしそうな予感です。

元々高校時代は理系にいましたが、物理が最後までデレてくれなかった&英語はめちゃデレてくれたという理由で文転した文系学部出身で、大学ではデザイン史を専門に勉強・研究していました。
中学くらいの時に友達とホームページ運営ちょっとやったりタグとかCSSいじったりしたことがきっかけで情報系に興味を持ち、大学在学中に約一年ポーランドにある情報系の大学に交換留学に行ってました。

小さい頃から何か手を動かしてものを作るのが好きなこと、
特に絵を描くのが好きで、グラフィックデザインとかWebデザインとかに派生して興味を持ったという経緯から、就職活動時はSEとWebデザイナーの2つを軸に進めていましたが、最終的にご縁があったのがSEの方でした。

転職しようと思ったきっかけ

遡ること去年の8月頃、お偉いさんとの面談で「この先どういうSEとして社内でやっていきたいんだ?」と3年目を迎えるとよく聞かれる質問に対し「そもそも私この先もこの会社でこの仕事でやっていきたいのか?」という疑問に直面したのがきっかけです。
そして色々考えた結果、

  • 仕事で一番楽しいなあと思った瞬間は自分の手でプログラムを書くことだということ
  • 自社の「カタイ感じ」(基本同じ言語しか使わない、割とみんな安定思考、年功序列な雰囲気)がなんとなく合わなかったこと
  • 就活時代にWebデザイナー目指して企業に採用応募をしまくったこと
  • そもそもプログラミングとかに興味を持ったのは中学時代にHTMLとCSSをいじったことがきっかけだったということ
  • そもそもデザインとかビジュアルとかに昔から興味があって大学でもデザイン史やウェブ広告の研究をしていたということ

 →やっぱりWebデザインに関わる仕事がしたい!

という結論に至り、「転職してSEからWebデザイナーになる」を今年の目標に掲げました。

転職準備をどうするか

そうとなったらWebデザイナーとしての勉強をしよう作品を作ろう、ということであえて専門学校に行ってみることにしました。
入る前に色々調べたんですけど、今の時代オンライン学習サイトもあるしその気になれば独学である程度スキル身につけたり作品作ったりができます。
だけど私は

  • 同じ志を共有する仲間が欲しい(そして「自分も負けたくない」と思わせる環境が欲しい)
  • 現場のデザイナーとの繋がりが欲しい(講師はもちろんのことステップアップのためにWebを学びにきているデザイナーさんも生徒にいるとのこと)
  • 一人だとダラける可能性が高い(コツコツやるというのが苦手&短期集中が得意な人間は集中できる環境や体制を構築した方がいい)
  • 一度くらいデザイン系の学校行ってみたかった(これは感情的理由。美大行きたかったけどお金がかかりすぎることを理由に断念した人間なので)

という4つの点からスクールに通う選択をしました。

私が最終的に通おうと決めたのはこちらの東京デザインプレックス研究所です。

www.tokyo-designplex.com

デザプレ含めて3つくらい話聞きに行ったんですけど、対面クラス授業形式で先生一人が生徒10人くらいの面倒を見る、という体制を取っているのはここだけだったので、仲間が作りやすい&先生に何かあれば質問しやすいと判断してここにしました。

スクールに通ってる期間中の活動

結果としてここに入って良かったと思っています。
同じクラスの人たちの作品クオリティやレベルが高かったことと、スクール卒業後も一緒に励まし合いたいと思える友人との出会いがあったので、刺激ときっかけをここでもらいまくりました。

あとスクールにお金を投資した分危機意識が芽生えたのか「通うだけで満足したらダメだ」と授業外の活動も活発になってました。
主にやったこととしては、Webサイト以外の作品や制作、そして勉強会や交流会への参加です。
自分の名詞だったりLINEスタンプだったりバナー制作だったり動画制作だったりを平日仕事が終わってから作りつつ、今まで参加したことがなかったWeb系の勉強会やクリエイター交流会などに足を運ぶようになりました。
特に勉強会や交流会に参加し出したことで、今まで出会うことがなかったデザイナーさんやフロントエンドエンジニアさんなど様々なジャンルの方にご縁ができたのは自分にとって一番大きかったです。単純にスクールだけ通っていたら得られない情報や考え方を獲得できたのも、こういった場に参加したおかげです。

  • 学びの場は一つに限らず複数の手段を持つこと
  • 現状の環境に満足せずいろんなものに出会おうと行動すること
  • 常に自分が尊敬できる人、すごいと思う人と近い距離に居られるような環境を作ること

スクールに通っていた頃はこの三つを無意識のうちに意識していたような気がします。
そしてこれらは、今後の私の活動においても意識していきたいことです。
(ここら辺の具体的に何を作ったりどんな勉強会行ったりの話は後日公開予定のブログにて書こうと思います)

スクールを終えて転職活動に入る頃

実際にスクールに通ったのは半年強くらいでした。
色んな勉強会に出たりネットでWeb系の記事を呼んだりしながら9月に授業を終えたころには私の中で心境の変化が起きていました。
それは「フロントエンドエンジニアという選択肢もありなのかも」ということ。

実はフロントエンドエンジニアという職種を認識したのは勉強会に参加し始めてからでした。
とある勉強会のフロントエンドエンジニアさんのお話を聞く機会があり、その方のユーザーがWebサイトを快適に閲覧するための技術や、モバイルファースト時代に合わせた技術の具体的な使い方を紹介している姿を見て、とても魅力的に感じたのと同時に「Webデザイナーとエンジニアの境目ってなんだ?」と感じたのです。
そう思った背景には2つの要素がありました。まず1つはコーディングの知識を持っていることがWebデザイナーの前提条件であることに加え、今後ますます技術力を持っていることが求められると感じたこと。もう1つは昨今のWebサイト構築が段々と今関わっているアプリケーション開発と変わらないように思えたことです。そういった中でWebデザイナーの存在感を見出すのは今後難しいのかも、と個人的に感じました。

そもそも私は、色んな勉強会やスクールでの学びを経て、「デザイナー」という仕事は「クライアントの目的に沿い、かつエンドユーザの体験に貢献するための最適なものを提案するプロ」という風に捉えていました。
そしてその姿勢が私が目指したいものだと感じていたので、そういう意味だとフロントエンドエンジニアもWebの体験をコーディネートするプロだし、ビジュアルに関わりつつ、細かい作り込みを追求できるのもこの職種なのでは?と感じたのです。
技術もデザインも好きで、できるだけその両方の要素を潰したくないと感じていた私にとっては、フロントエンドエンジニアとしてのキャリアチェンジもありなのかも、と思うのは無理もなかったのかなと感じています。

転職活動、そして内定

転職活動期間としては1ヶ月ちょいでした。
転職活動に入る前に今いる会社には今年度いっぱいで退職する旨を伝えていたので、「この月は転職活動月間だ、決めるぞ」と思ってばーっと集中して動いてました。
基本的には複数のエージェントや転職サービスを使いながら転職先にエントリーを行なっていました。あとは個人的に気になった会社のエントリーフォームに出したりしてました。

結果として3社内定をもらいましたが、内定を決意した会社の決め手は「働く人」「環境」「作品のレベルの高さ」でした。
特に印象的だったのは、Webデザインの勉強がてらに見かけた「すごい!」と思ったWEBサイトの製作に関わった方に面接官としてお会いできたことです。
面接を受けることになる前までその会社が作ったということを知らなかったので、これは何かの縁だ!と思い勢い余って色々質問してしまいました。
そしてその方々から「つくることが好き」「真剣に楽しむ」「全力なプロ意識」を感じ取り、その会社にいる人の特徴や姿勢、大事にしていることに共感や魅力を感じて、私もここで全力でチャレンジしたいと思うようになりました。
その思いを最後まで素直に伝えた結果、内定をいただくことができました。

転職活動を終えた今だから言えることですが、私は面接に臨む際に「面接官として出てくる方は、その会社を具現化した鏡だ」と思ってお話ししていました。
特に役員やリーダークラスの方が面接官として出てきた場合、今面接を受けている会社の価値観に沿ってみたときに、それだけのポジションを与えるに値する人間だと判断された人がどういう方なのかを知ることができるとてもいい機会です。
もしその人に自分が尊敬の念や共感を覚えたなら、その会社と自分がマッチする可能性が高い。その観点から見ても内定を承諾した会社と自分は何かしら縁があるとひとり強く感じています。

これから

そんなわけで1月からフロントエンドエンジニアとして新たなスタートを切ります。
正直なところ、楽しみ半分、緊張半分、加えて全力でやるぞ100%な気持ち、というよくわからない心境でいますが、そうやって全力で取り組みたいと思える会社に出会えたのは幸運です。
来年の今頃にはさらにパワーアップしている自分になるように、来年もまた邁進していきます。
楽しむぞー(`・ω・´)