徒然畑

徒然なるままに。

【No25】Cafe Company ウェブサイト

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近所のカフェの営業時間をちょいと調べたくて検索かけたら出会いましたこんな素敵なサイト。

地域コミュニティとしてのカフェ店舗を作っていくことを企業理念とするCAFE Companyのウェブサイトです。
単にカフェ店舗の展開だけではなく、「カフェを人々のコミュニティの創生場所としたい」と言う思いのもと
商業施設開発や施設設計、ビジュアルコミュニケーション。プロモーション事業やライフスタイル事業。。。等々
カフェから生まれる可能性を幅広く追及している会社さんだそうです。すごし。

なかなかに素敵なデザインを行ってますので、今日はこれを分析。

(1)ニーズに合わせたナビゲーション
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このサイト、操作しやすさとしてはかなり高いレベルにあると感じています。
その理由としては、まず常にそのページで必ず必要とされるナビゲーションメニューがあること。
つまり、そのページに訪れる人のニーズがわかっているんですよね。

例えば一番目。ブランド、つまり店舗紹介のページです。
ここで重要なのは、探している店舗にたどり着くこと。
あるいは、その会社がどのような店舗を保有しているかを一つ一つ廻れるようにすること。
このページに来る人は、たいていこのどちらかの目的意識をもってここに訪れます。
そのため、店舗のページへつなぐナビゲーションメニューが一番メインのスペース。
リンクは大きめ、中身は店のロゴと、店の簡単な紹介文も添えて。
三列均等に並んでいるので見た目も美しく見やすい印象を与えます。
(欲を言うなら、店舗名を紹介分のスペースの一番上につけてほしかったなあと。ロゴだけで店名がわからないものもあったので…)

続いて二番目。これはパーティ会場として使う際の利用可能な店舗の紹介のページ。
パーティ会場としての需要が高いのか、トップページからすぐにこのページが開けるようになっています。
ここで重要なのは、場所。
この辺でパーティを行いたい、という希望場所は、少なくとも持っているでしょう。
あるいは、この系列のカフェでパーティ行いたいけどどこならできるのかな、という希望もある場合も。
そのため、エリアごとでどの店舗がパーティ会場として利用可能か、ナビゲーションが常備しています。
こうすることで、ぐっと場所の検索性が上がります。

最後は企業理念。
ここで訪れる人は、「どういう会社なの?」「なんでこんなことやってるの?」を知りたい人たち。
その人たちに向けて情報を発信するには、小説の中表紙を開いた後に来る目次のように、
あらかじめナビゲーションメニューを物語のチャプター立てて企業について語るのが一番伝わりやすい。
どちらかといえば、ここでのナビゲーションは「来訪者への補助」ではなく「来訪者の誘導」という役割を果たしています。
上の二つとは少しニュアンスが違いますが、これも立派なナビゲーションです。


(2)変形・整列をうまく活用した動きと整列感のあるデザイン
あとこのサイト、基本的にはグリッドレイアウトを利用しているので情報が整頓されているように見えますが、
所々に変形を入れることで動きを演出しています。
たとえば、お店の紹介ページやパーティ会場に利用できるお店の情報ページなど、
・今後そのページにコンテンツが増えていく可能性がある場所、
・読ませる需要は高くないが、目を通してほしいコンテンツがある場所
には、掲示板の掲示物のようにマルチスレッドが並んでいるようにデザインされています。
一方で、ブランド紹介ページの入り口のように、必ず来訪者が迷わないようにしたい場所に関しては
整列を保ったデザインとなっています。
そんな動的・性的な印象を併せ持つサイトは、統一感を持たせるために
ヘッダー部の背景イラストは各ページ共通で必ず入れるようにしていることにも配慮を怠っていません。
本当によく考えて設計されているなあとほれぼれしてしまいます。

(3)ナビゲーションエリアとコンテンツエリアの使い分け
ただ一点、このサイトの「?」な設計があるんです。。。
それは、トップページのニュースヘッドラインとメインのニュースエリア。
これ、アイキャッチ画像があるかないかの違いだけで、コンテンツとしては全く一緒。
現時点でのこのサイトの状態でしか見ていませんが、
もしかすると下の方のコンテンツエリア(メインエリア)の方には、
ニュース以外にもページ更新についてのお知らせを載っけたりするのかもしれません。
そういう風に、上部のナビゲーションエリアには会社のニュース、
メインのコンテンツエリアにはホームページの更新情報や関連情報掲載…などと使い分けているのであれば、
まだそれぞれの役割が見えてくるのですが
今の状態だと、ちょっと無駄があるのでは…と思う節もあります。
ページの各エリアには、必ずそのページで唯一無二の役割を持たせる。
そうすることで、混乱を少なくさせるページ設計が実現するのかもしれません。

今回はたまたま見つけたサイトとはいえ、とっても分析しがいがあるサイトでした。。。
おしゃれな店を見つけたら、必ずホームページもチェックしてみる。そうすると意外と拾い物があるかも。覚えておきますw