徒然畑

徒然なるままに。

【No21】ジュウ・ドゥ・ポゥム  「ロンドンのかわいいアトリエ」

 

ロンドンのかわいいアトリエ

ロンドンのかわいいアトリエ

 

 

またまたジュウ・ドゥ・ポゥムの本です。

今回は、クリエイター・アーティストたちのアトリエ紹介。
正直言って、前回紹介したパリの本よりずっとニッチです。
ですが、だからこそ光っているものがあると個人的には感じています。
わかりやすく、この本の魅力を、この本のターゲット層の観点からお話します。
 
(1)手作りが好きな人への強烈なアプローチ
多分この本先日紹介した奴に比べるとターゲット層が大分しぼまってしまう可能性高いんですよ。
というのも、タイトルの通りこの本ってアトリエがテーマなんです。
アトリエと、自分の部屋って、作る人からすれば別物なんです。
自分の部屋は自分が最高にリラックスできるための場所。
自分のアトリエは自分が最高に集中できる場所。
なので、おしゃれとか、かわいいものを楽しむだけでそれらを作り出すということはしない人たちから見ると、この本って「ちょっと求めてるものと違う」という感想を抱く人は抱くんです。
ですが、おしゃれとか、かわいいとかを作り出すことに喜びを見出す人にとっては、その喜びが生まれる場所はとても魅力的。
自分がつくることに集中できる作業環境は、結構貪欲に求めます。
なので、この本はターゲット層は狭いかもしれませんが、
作ることに喜びを見出している人にとってはグッとくるところがたくさん。
ニッチな層に的確に響くのが、この本の特徴ではないでしょうか。
時折挟まっている、作業に真剣に撃ち込む彼女たちの姿は、
むしろ素敵に思えて仕方ないのです。
 
⑴集中できる作業場のヒント、好きなことに励める理由は、ここにある
また、この本のターゲットに含まれるだろう層はもう一つ。
「働く場所を少しでも楽しく」という思い、抱いている人は少なからずいるんじゃないでしょうか。
自分のデスクの周り、作業場…それが少しでも自分の気持ちを高揚させ集中させるものになっているのなら、
生産性だってぐっとあがり、いいことずくし。
そういう環境の大切さを知っている人にとっては、ちょっとしたお手本になるはず。
紹介されているアーテイストたちは、皆自分が集中できるための環境の大切さを知っている。だから環境を整えるのも惜しまない。
彼女たちを通して伝えようとしていること。それは、「働くことにも、楽しさを」
そういった考えを応援するのが、この本のもう一つの役割だと感じています。
 
言うまでもなく私にとっては強烈に素敵な一冊ですw
最近机周りの模様替え、整理をしたのですが、結構気に入っている出来です。
その際に参考になったのは、この本と、先日紹介したパリの本。
どちらかというとこの本の方がお世話になった!何せ自分が絶対集中できる場所を作るという目的がありましたので。
ターゲット層が狭くても、その層に確実に響くものを作れば、愛用書として愛でられることもあるというお話でした。