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徒然畑

徒然なるままに。

【No9】DarkbaroquE 「0080520.4」

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去年の春に行われた同人即売会に行った際見つけました。
こういうの、あったらいいなと思っていたんですよ…
そしたら…あった…‼︎
電柱って素敵じゃないですか。
前から電柱のある風景が好きで、見かけるたびに、ほけーっと見つめるのが、趣味でした。
でもなかなか理解してもらえなくて残念に思う今日この頃。
今回はこの本の魅力の分析も兼ねて、電柱の魅力について、語ろうと思います…
 
(1)自然と人工物が融合する風景の美
この写真集、青空や夕焼け空×電柱の写真がメインに収録されているのですが、
撮り方がひじょーにツボをわかってる!うまい!
基本的に、電柱や建物などの色合いは黒に近づけ、
空の持つ色彩の美しさが映えるように調整しているんです。
空はいろんな色彩を見せてくれます。
同じ青でも、澄み切った水色、吸い込まれるような濃紺、まばゆいターコイズブルーなど、
空の色彩は非常に豊か。
一番身近な自然の色彩美、とも言えます。
そんな豊かな自然の色彩にモノトーンで画一化された構造物を同居させると、
それぞれの持ち味が光るのです。
空はその色彩の豊かさが、
構造物はそれが持つ規則正しさが持つ美しさが、それぞれ光るのです。
 
(2)実は個性を持っている、画一的な規格の構造物の美
その中でも、電柱と空の相性は際立って良い。
なぜなら、電柱はどれを取っても直立不動。画一化されたフォルム。
しかも、他の建造物と違い、
画一化されているけど、モノによっては個性が出ている、と言うのが、
電柱の特に憎らしいところ。
電線、必ずしもピン、と張りつめてつながってるわけじゃないですよね?
中には、少したゆんでいたり、くるくるとひとまとまりになっていたり。
規格物のくせに個性があるんですよ。
そんな、規則性と不規則性を兼ね備えたフォルムが、モノクロームになると、
純粋にその形の美しさが光り出します。
そこに、空の色彩の彩りを混ぜると…あとは写真を見ていただければ、わかると思います。
 
自然と人工物の融合の美。
本来は相容れないものが共存して美を放っている。
それが、電柱風景写真の魅力であるのです。
 
風景写真で、自然の写真に惹かれるのは、その色彩の豊かさと飾らない美しさがあるから。
街頭や建造物の写真に惹かれるのは、その自分の手に易々と届かない緻密さと規則正しさがあるから。
電柱風景写真は、その二つを贅沢にも融合した
魅力の詰め合わせと言えるのであります。
 
電柱をなくそうとする動きもあります。
ですが、私としては、ぜいたくを言えば
この贅沢なノスタルジックな風景を、残し続けてほしいなあと、思うわけなのです。